第11回全国大会につきまして

 新型コロナウィルス感染拡大防止のため本大会は神戸開催をとりやめ、リモート開催となりました。

今回のテーマは「市街地出没」

全国で問題になっている野生動物の市街地出没問題、その解決法を探ります

開催にあたって
-主催者挨拶-

野生動物対策技術研究会
代表 山本麻希

 野生動物対策技術研究会は、野生動物による被害軽減を図るため、野生動物対策に関わる情報交換 情報提供、研究会やセミナーの開催、専門技術者の育成、現地指導及び専門家の派遣など、野生動物対策に資することを目的として、平成22年に設立しました。そして、これまで10回にのぼる全国大会を開催してきました。
 第11回目となる本大会では、近年増加しつつある野生動物の市街地出没に関して、獣種ごとや課題ごとにわけて、最新の事例を学びつつ、現場の実情を情報交換し、参加者が明日からでも役立てられる課題解決の手法を共有する機会となれば幸いです。
 今回は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、例年であれば全国より多くの自治体職員の方が活発に意見交換できる場ではありますが、幹事との熟考の上、リモートのみの開催とさせていただきましたこと、ご了承ください。

野生動物対策技術研究会の目的

情報共有

全国各地から対策実務に従事する人材が集まることで、成功・失敗事例やこれからの課題を共有し、さらなる対策技術の改善機会となっています。
繋がり創出

集うのは対策実務者だけではありません。研究者、行政、資機材メーカー、そして教員・学生など多様な立場から参加があります。そこでの繋がりが、次なる先進的な対策フィールドを生み出しています。
政策提言

現場実務者が集い、生の声で野生動物対策に関する問題を議論します。そこから地域を良くするアイデアを政策提言しています。

第11回野生動物対策技術研究会全国大会 開催内容

1.開催日

2020年10月8日(木)10:00~17:00 ※9:30より接続を受け付けます

2.開催方式

基調講演:Youtube限定公開、zoom(アカウント作成不要)並行

基調報告:Youtube限定公開、zoom(アカウント作成不要)並行

分 科 会:zoom(アカウント作成不要)

※申込み受付後、事務局よりアクセス用のURLをお送りいたします。

※安定してご参加いただくために、事前に接続テストの日時を設けます。こちらも申込後のメールで手順をお送りいたします。

3.開催テーマ

野生動物の市街地出没


近年、報道でもみられるように増加している野生動物の市街地出没について取り上げます。

<市街地出没の事例>

・住宅地を徘徊するクマ

・河川敷を走り回るシカ

・市街地の水路の中を逃げ回るイノシシ

・市街地の屋根の上を移動し、人間に威嚇するサル

・家屋や文化財などの屋根裏に住み着くハクビシン、アライグマ 等

<対応方法>

・緊急避難と捕獲の対応のあり方

・行政と専門家、関係者の連携体制

・選択肢としての麻酔、そのタイミングと投薬方法 等

4.基調講演

「市街地出没における神戸の対策(仮)」

加藤 洋 氏
株式会社野生動物保護管理事務所
関西支社 副支社長

平成18年度よりWMOに所属、野生鳥獣全般の保護管理の現場に携わる。獣医師として野生鳥獣の調査研究に関わる他、野生鳥獣の捕獲を含めた各種対策の技術者としても保護管理の課題解決に取り組んでいる。

5.基調報告

クマ対策

田中純平氏

特定非営利活動法人ピッキオ
保護管理ユニットディレクター
ベアドッグハンドラー・育成担当
2001年から長野県軽井沢町にあるピッキオに所属し、同町のツキノワグマ対策事業を開始時から推進。2004年からはベアドッグの育成にも取り組む。長野県ツキノワグマ対策員。農林水産省野生鳥獣被害対策アドバイザー。
イノシシ対策

金澤誠氏

群馬県太田市役所
2007年度太田市役所農業政策課の有害鳥獣対策担当に着任。1年のブランクを挟み2019年度まで農業政策課。多くのイノシシ市街地出没対応を経験、庁内調整ののち、2017年、太田市イノシシ市街地出没対策行動計画を策定。
サル対策

蔵元武蔵氏

株式会社野生動物保護管理事務所
広島事業所
主任研究員
平成28年度よりWMOに所属。主に北陸・近畿・中四国エリアにおけるサルの被害対策支援やモニタリング、シカの捕獲等事業に携わり、地域が抱える課題解決に向けて取り組んでいる。
エゾシカ対策

早稲田宏一氏

NPO法人EnVision環境保全事務所
研究員
1974年生まれ。学生時代にヒグマの生態調査に関わる。以後ヒグマ・エゾシカ等の調査研究や被害対策の業務に従事。狩猟者としても活動し、野生動物の普及啓発活動にも取り組んでいる。特定非営利活動法人EnVision環境保全事務所研究員。

6.分科会

野生動物の市街地出没に関してテーマごとに深堀りします

下記3つのテーマ別で分科会を行います。1申込みアカウントにつき1分科会に参加可能です。

①捕獲(捕まえること、止めさしなど)

進行:大谷浩章氏(当会幹事)、山本麻希氏(長岡技術科学大学 准教授)

②地域連携(体制整備、市民対応、苦情処理など)

進行:浅田正彦氏(合同会社AMAC)、大村信義氏(当会幹事)

③環境整備(緩衝帯、河川整備、農村の小学校周辺、ロードキルなど)

進行:高橋俊守氏(宇都宮大学教授) 、望月翔太氏(福島大学農学群食農学類 准教授)

7.参加費

参加費は5,000円(税込)です。

※1参加アカウントで1分科会に参加が可能です。
※1参加アカウントで同一団体所属であれば複数の方が視聴いただくことが可能です。

 

 

 

主催

野生動物対策技術研究会

共催

一般社団法人 ふるさとけものネットワーク

後援


近畿農政局

 

 

 

近畿地方環境事務所