野生動物対策技術研究会

趣旨

情報共有

全国各地から対策実務に従事する人材が集まることで、成功・失敗事例やこれからの課題を共有し、さらなる対策技術の改善機会となっています。

繋がり創出

集うのは対策実務者だけではありません。研究者、行政、資機材メーカー、そして教員・学生など多様な立場から参加があります。そこでの繋がりが、次なる先進的な対策フィールドを生み出しています。

政策提言

現場実務者が集い、生の声で野生動物対策に関する問題を議論します。そこから地域を良くするアイデアを政策提言しています。

これまでの開催内容(概要)

日程会場地テーマ・基調講演・報告分科会
1平成23年
1月25日、26 日
群馬県
高崎市
集落環境診断技術手法等の確立による鳥獣害対策技術の普及・啓蒙

「集落環境診断の基礎と実践」
日本獣医生命科学大学 野生動物教育研究機構長 羽山伸一

「群馬県桐生市奥沢集落の事例」
群馬県東部県民局東部農業事務所桐生地区農業指導センター 末次涼子
第 1 分科会 普及手法、合意形成
第 2 分科会 自分たち(地域関係者)でできる調査手法
第 3 分科会 鳥獣種別被害対策技術
第 4 分科会 防除施設や資材の効果的な使用方法
第 5 分科会 実行体制
2平成23年
10月20日
東京都持続可能な被害対策の取り組みに向けた提言

「持続可能な被害対策をすすめるために」
日本獣医生命科学大学野生動物教育研究機構長 羽山伸一
第1分科会 外来動物の被害対策
第2分科会 合意形成と集落環境診断手法による被害対策
第3分科会 防除施設や資材の効果的な使用方法
第4分科会 IT 機器(センサーカメラ、テレメトリ、 GPS 発信機など)の効果的な活用
第5分科会 獣肉のおいしい調理法と地域ブランドとしての活用獣肉のおいしい調理法と地域ブランドとしての
第6分科会 入門-鳥獣被害対策入門-鳥獣被害対策
3平成25年
1月24日、25 日
佐賀県
武雄市
「失敗事例に学ぶ被害対策の進め方」
兵庫県立大学 坂田 宏志

「武雄市の鳥獣被害対策、食肉利用の取り組み」
第1分科会 イノシシの被害対策
第2分科会 シカの被害対策
第3分科会 サルの被害対策
第4分科会 アライグマの被害対策
第5分科会 獣肉の利活用
第6分科会 イノシシの捕獲と捕獲実施隊の取り組み
4平成25年
10月8日、9 日
新潟県
南魚沼市
効果的な個体群管理技術の確立に向けて

「野生動物の個体群管理 現状と課題」
日本獣医生命科学大学獣医学部教授 羽山伸一

①丹沢におけるニホンジカの保護管理の取り組み
神奈川県自然環境研究センター 野生生物課長 羽太博樹

②ニホンザルの群れ管理と課題
新ふくしま農協 営農部 農業振興対策室 危機管理センター 今野文治

③イノシシの個体群管理の課題と週齢査定によるモニタリングの可能性
宇都宮大学農学部附属里山科学センター 特任助教 小寺祐二
第1分科会 捕獲動物の処理対策
第2分科会 人身被害を防ぐ対策~イノシシ・クマ・サルを対象~
第3分科会 生息状況調査の実践生息状況調査の実践
第4分科会 野生鳥獣の捕獲技術(イノシシ、シカ)
第5分科会 鳥獣被害対策実施隊の体制と活動
5平成26年
11月20日、21日
島根県
益田市
鳥獣被害対策における専門技術者の育成

「鳥獣法改正に伴う人材育成のあり方と求められる専門技術者像」
日本獣医生命科学大学獣医学部 教授 羽山伸一

島根県における専門技術者配置の意義と活動の成果
島根県中山間地域研究センター 主任研究員 澤田誠吾
島根県農林水産部森林整備課鳥獣対策室 主任技師 木村仁

パネルディスカッション
「人材の育成と専門技術者の取り組み
第1分科会 普及指導員の支援体制と市町村等との連携による 効果的な被害対策
第2分科会 鳥獣保護法改正に伴う現場の対応と課題鳥獣保護法改正に伴う現場の対応と課題
第3分科会 最新の捕獲技術の紹介と捕獲機材の設置、使用上の留意点最新の捕獲技術の紹介と捕獲機材の設置、使用上の留意点
第4分科会 緩衝帯整備の実施上の問題点緩衝帯整備の実施上の問題点
6平成27年
10月15日、16 日
福島県
猪苗代町
鳥獣被害防止対策効果を最大に生かすための連携と情報の在り方

「改正鳥獣法の施行と新たな連携のかたち」
日本獣医生命科学大学獣医学部 教授 羽山伸一

「東日本大震災後の野生動物対策の現状と課題」
福島県農業総合センター 主任研究員 木幡栄子

① イノシシ被害対策の重要なポイント
農研機構 東北農業研究センター 福島研究拠点 藤本竜輔
② ニホンザル被害対策の重要なポイント
猪苗代町 農林課 飯田優貴
③ クマ被害対策の重要なポイント
NPO法人おーでらす 代表 今野万里子
④ シカ被害対策の重要なポイント
福島大学環境放射能研究所 特任助教 奥田 圭
第1分科会 イノシシの行動特性と集落ぐるみの取り組みの視点を含めた被害対策の成功、失敗事例
第2分科会 ニホンザルの生息状況モニタリングの重要性と実施事例から整理すべき被害対策の視点
第3分科会 クマを中心とした人身被害のリスク管理と農作物被害の位置づけ
第4分科会 被害対策の視点から考える集落の自立と行政間の連携と役割分担
第5分科会 鳥獣専門員の現状と今後のあり方鳥獣専門員の現状と今後のあり方
7平成28年
10月27日、28日
香川県
小豆島町
なぜ、今、専門技術者が求められるのか

「なぜ、今、専門技術者が求められるのか」
日本獣医生命科学大学獣医学部 教授 羽山伸一

地域づくりと鳥獣被害対策の取り組み
・行梅 義照 氏
香川県さぬき市豊田自治会中山間直接支払協定代表
・興膳 健太 氏
岐阜県猪鹿庁
第1分科会 捕獲対策
第2分科会 集落対策
第3分科会 広域対策
第4分科会 捕獲個体の減容化
第5分科会 新人農業改良普及員の獣害対策
8平成29年
10月19 日、20日
岐阜県
揖斐川町
鳥獣被害対策の新たなパートナーを探す

「自治体担当者のための新たなパートナーとは」
合同会社 AMAC 浅田正彦 氏

「自治体担当者のための新たなパートナーの現実と展望」
コーディネーター
浅田正彦氏(合同会社AMAC)

報告パネラー
獣肉解体処理施設 所千加氏
株 キサラエフアールカンパニーズ 代表取締役社長

民間支援組織 山本圭介氏
NPO法人甲斐けもの社中 代表理事

集落リーダー 中田都氏
福井県鯖江市

都市農村交流企画事業者 鈴木克哉氏
NPO 法人里地里山問題研究所 代表理事

捕獲等認定事業者 松本開地氏
神奈川県環境農政局緑政部自然環境保全課 野生生物グループ 技師

県普及員 酒井義広氏
岐阜県鳥獣被害対策広域指導員

第 1 分科会 獣肉(ジビエ)解体処理施設
第 2 分科会 民間支援組織
第 3 分科会 都市農村交流企画事業者
第 4 分科会 認定鳥獣捕獲等事業者
9平成30年
10月18日、19日
青森県
深浦町
東北地方の獣類における分布拡大の課題と対策

「東北地方の獣類における分布拡大の課題と対策」
東北野生動物保護管理センター 宇野 壮春 氏

「深浦町の取り組み」
深浦町役場

「青森県内に生息するニホンザルについて」
NPO法人北限の野生動物管理センター 山崎 秀春氏

「鳥獣被害の現状と対策」
農林水産省農村振興局農村環境課鳥獣対策室課長補佐 宇井伸一氏
第 1 分科会 鳥獣被害対策で活かせるドローンの使い方
第 2 分科会 侵入防止柵の活用と管理技術
第 3 分科会 捕獲器具捕獲器具(くくりわな、箱わな、囲いわな)での捕獲効率での捕獲効率
第 4 分科会 ラジオテレメトリ、GPSを活用したサルの個体群管理
第 5 分科会 鳥獣被害対策実施隊員・専門員の現状
10令和元年
11月30日
東京都鳥獣対策に関わる技術者の資格化

「鳥獣対策に関わる技術者の資格化へのシナリオ」
日本獣医生命科学大学獣医学部 教授 羽山伸一

鳥獣管理技術協会
宇都宮大学 小金澤正昭 氏 ・高橋俊守 氏

ジビエコーディネーター制度
地方創生協議会 土谷典子氏

環境省―鳥獣保護管理に係る人材登録制度
環境省 自然環境局 野生生物課 鳥獣保護管理室 遠矢駿一郎 氏

農林水産省―農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー
農林水産省 農村振興局農村政策部 鳥獣対策・農村環境課鳥獣対策室 課長補佐中村秀樹氏
第 1 分科会 豚コレラは収束するのか
第 2 分科会 ドローンの活用技術 調査から捕獲まで
第 3 分科会 捕獲最前線
第 4 分科会 地域に専門職を増やすにはどうすればよいか
11令和2年
10月8日
オンライン市街地出没

「市街地出没における神戸の対策(仮)」
加藤 洋氏
株式会社野生動物保護管理事務所 関西支社 副支社長

・クマ対策 田中純平氏
NPO法人ピッキオ・長野県軽井沢町

・イノシシ対策 金澤誠氏
群馬県太田市役所

・サル対策 藏元武蔵氏
株式会社野生動物保護管理事務所 関西支社

・エゾシカ対策 早稲田宏一氏
NPO 法人EnVision環境保全事務所
第 1 分科会 捕獲(捕まえること、止めさしなど)
第 2 分科会 地域連携(体制整備、市民対応、苦情処理など)
第 3 分科会 環境整備(緩衝帯、河川整備、農村の小学校周辺、ロードキルなど)